こんにちわ。もと公立高校の英語教諭で、現在は英語通訳ガイドで生計をたてているゆういち(@lifeasaguide93)です。
過去の海外添乗の記録を、海外旅行客目線と添乗員目線の両方からリライトすることを思いつきました。読者のあなたに海外旅行について有益な情報を共有したいと考えています。
今回は私がアジアで多く訪ねた国ベトナムです。ベトナムには何かと縁があり2006年から2013年までの間に全部で4回訪問することができました。
ベトナムはエキゾチックな魅力に溢れています。歴史的建造物、美しい景勝地、混沌とした活気ある都会の喧騒や市場の雰囲気、そして美味しいベトナム料理等、何度言っても飽きない国です。
ベトナム旅行を検討しているあなたに、是非有益になるような情報を提供していきます。
ベトナムの基本情報
まずはじめに、私が到達した結論ですが、本当に基本的な情報については、地球の歩き方が使いやすいです。
私は添乗員という仕事柄、訪問国の情報が大量に必要だったため、現役時代、様々なガイドブックや旅行情報誌を読み漁りました。
そして結局たどり着いたところが地球の歩き方です。私はいつどこにいくにしてもまずは地球の歩き方で情報を収集し、添乗員として必要とされるさらなく情報を他のガイドブック、雑誌、インターネットの情報、そして時には旅行記系ブログ等から知識を増やしていました。
それでは、一通りの基本情報を見ていきましょう!
ベトナム社会主義共和国
面積:32万9241平方キロメートル(日本の約90%)
言語:ベトナム語
日本からの所要時間:
成田からハノイもしくはホーチミンシティまでは直行で約6時間30分(ほぼ同じ移動時間)
理想はベトナム航空やJALの直行便を利用するのがベストです。旅の予算等を考えどこかの国(中国or韓国)で乗り継いだ方が安くなることが多い為、旅の目的や期間、予算と相談して移動便は決めると良いです。
ちなみに私は個人旅行の際には、エクスペディアを利用しています。エクスペディアやスカイチケットを使うことで、私は通常かかる航空機とホテルの料金の総額を約半額減らすことに成功しています。
ただ、先に少し述べたように航空機の選択によっては乗り継ぎに時間がかかったり、ホテルも立地がいまいちだったりとデメリットもあるため旅の目的や予算に合わせて決めると良いと思います。
また航空機の移動は基本的に長いため、安眠のために機内用の枕、アイマスク、乾燥対策としてマスク、リフレッシュ用としてウェットティッシュを持っていくのは私の定番準備でした。
気温と服装、持ち物の準備、ベストシーズンは?
ベトナムは縦長の国ですが、北部は四季があり、南部は乾季と雨期があります。ベトナムの見どころは北部から南部までに点在しているため、ベストシーズンと言われると解答が難しいですが、今回はベトナムの北部、中部、南部を訪れると仮定し話を進めます。
北部は四季があり冬は寒く夏は暑いので可能であれば夏の訪問は避けた方がよいでしょう。冬は寒いといっても我々日本人にとっては正直全然寒くないレベルで、むしろ我々にとっては快適な気候です。
南部は5月~10月が雨季となるため、5月~10月の観光は避けた方が無難です。そうすると、日本が冬の時期に訪ねると良いということになります。
もと添乗員的な視点で、おおよそ日本のお客様が大満足となる旅をつくるとすると以下のルートになります。
成田→ハノイ(1泊)→ハロン湾(1泊)→ホイアン(2泊)→フエ(1泊)→ホーチミンシティー(2泊)→成田
*ベトナムの南部、ホーチミン以南のメコンデルタ地域を観光したいあなたは、ホーチミンシティー泊を増やすと良いでしょう。
ベトナムを訪問する際は、気温は以下を参考にして下さい。
ハノイ(北部) | ホイアン(中部) | ホーチミンシティ(南部) | |
---|---|---|---|
11月 | 26~18℃ | 26~15℃ | 31~23℃ |
12月 | 22~15℃ | 25~19℃ | 31~22℃ |
1月 | 20~14℃ | 25~18℃ | 32~21℃ |
2月 | 20~15℃ | 26~20℃ | 32~22℃ |
気温は以下のサイトを参考にさせていただきました。
ベトナムは基本的に1年を通して湿度が高く暑いです。しかし北部のハノイやハロン湾は朝晩はそれなりに涼しくなることが予想されます。薄手の上着を用意すると良いでしょう。
そして特筆すべきが、現地では暑い地域柄、冷やすことがサービスと認識されています。例えば、バス、ホテル、レストランの中等、冷房が強く日本人にとっては寒いと感じることも多いでしょう。
現地側は最高のサービスを提供していると思っているので我々が寒いといっても状況が改善することはまずありません。諦めてあなたご自身で上着の準備をしておきましょう。
暑く湿度が高い東南アジアに行く際の私の必需品を参考までに以下載せておきます。
ハンガーは多めにもって行く必要があります。(私は常備10本)暑く湿度が高い国では本当に汗をかきます。黙っていても体中からドバドバ汗がでてくる国もあるのです。基本的には東南アジア諸国(経験上、ベトナム、カンボジア、中国南部)です。
添乗員時代、これらの国では宿泊ホテルでの洗濯はえマストでした。もちろん、クリーニングサービスを使っても良いのですが、Tシャツ1枚に対して当時の私は500円~1000円を払う気にはなれませんでした。(現在も払う気がありません)
そのため、自分で洗濯をしていましたが、当然のことですが、宿泊するホテルには十分な数のハンガーがありません。
そういうときに役に立つのが折りたたみハンガーなのです!
その他、暑い国に行く際は、マラソンやジョギング用の通気性の良いTシャツ(とにかく乾きやすいから)を意識的に多く持っていってました。
添乗員としての体質柄、私が海外に行く際、未だに常に準備しているものを参考までに以下載せておきます。
基本どこに行くにも準備編
ウインドブレーカー
おすすめはパタゴニアのフーディニです。軽くて持ち運びに便利なのに加え、何よりも旅行者にうれしいのがクルクルと丸めると大きいこぶしくらいの大きさに収まってくれることです。
薄いクセに防寒対策もしっかりできるのがニクい商品です。
折りたたみ傘
トレッキング用のため軽いのが特徴です。傘をたたみ丸めたときの直径が約6cmで長さは26cmくらいです。重さはなんと約280gです。
この傘は小さい折りたたみ傘にも関わらず風にも強いんです!
また傘ではなくカッパを持参する方もいますが、カッパを持っていくなら是非ポンチョを!ポンチョはマントのように体を隠すため実はスリから身を守る対策にもなるのです。
歩き易い靴
ベトナムは遺跡や仏閣が多く、石畳を歩くことが多くなります。各旅行会社や情報誌は歩き易い靴の準備をという表現にとどめていますが、個人的には(本当に個人的な意見のため責任は持てませんが)トレッキングシューズが観光にも疲れませんし、予期せぬハードな上り坂や下り坂にも対応できて便利です。
私の愛用はサロモンのトレッキングシューズです。現在北海道のガイドとして山登り等もしていますが、サロモンは山から普段の街歩きまで問題なく使えますし、私が好きなのはトレッキングシューズではあるものの見た目がトレッキングシューズすぎないところです。
近所のスーパーに行くにもサロモンでも違和感がないのは、わざわざ靴を履きかえる必要がなく不精な私には向いているのです。
通貨と両替、そして現地の物価
ベトナムの通貨はベトナム・ドンです。全体的に物価は日本よりは安いですが、結局我々旅行者がいくところは、海外旅行者向けの料金になっているため、基本は日本と同じくらいかもしくは少し休めです。
2021年2月現在:1,000VND=約5円
1,000ドン(VND)は日本円で今いくら? | 便利な外国為替レート計算機
ベトナムではデノミネーションが行われていないため、とにかく紙幣の桁が大きいです。例えば、使用されている紙幣は100、200、500、1000、2000、5000、1万、2万、5万、10万、20万、50万ドンの12種類あります。そこに硬貨が200、500、1000、2000、5000ドンの5種類とあります。
硬貨は価値が低いためあまり一般的に流通していません。特に私達海外からの旅行客にとってはあまり馴染みがないものであなたは、もしかしたら現地で一度も目にしないことがあるかもしれません。
過去には観光地各所の料金表示がドンと米ドルで併記されており、旅行者にとって米ドルが便利だったのですが、現在は米ドルの料金表示、支払いに制限がかかり米ドルの流通が減っています。
しかしながら、それでもまだ便利(ホテルやレストラン)ということがあるのでいくらかは日本で米ドルを用意し現地に持参しても良いと思います。
VNDはベトナムで両替した方がレートが良いです。ベトナム到着時に空港で両替するのが良いでしょう。私の場合は、ベトナム添乗時(だいたい7日間~9日間)には5万円の米ドルを日本で準備し5万円分を現地でVNDを現地で両替して使っていました。
これはあくまで仕事で行く添乗員の目安ですし、現在は米ドル利用に制限があることから、あくまで参考額として考えて下さい。
添乗員時代は、参加のお客様に1万円~2万円を日本で米ドルに、そして現地で5000円分をVNDに両替するのをすすめていました。こればかりは人によるので一概には言えませんが、多くの方は現地で1回は両替していました。
団体ツアーに参加の方は、私の案内していた額の2倍くらい、個人旅行の方は3倍くらい両替してもいいのかもしれません。(しつこいですが、こればかりは人によるので責任は持てません。)
裏ワザとして団体旅行に参加する場合、あなたのガイドが空港より良いレート、もしくはそれ以下で両替してくれる場合があります。この場合は自身で判断し自己責任で両替してもらうのが良いでしょう。
ベトナムの日常品の相場
現在のリアルタイムのベトナムを知るにはベトナムのスペシャリストに聞くのが間違いありません。ベトナム在住のURANOさんが運営する「【2021年更新版】ベトナム ホーチミンの物価相場と1ヶ月の生活費は? 」の情報を基に以下掲載させていただきます。
ちなみにURANOさんはベトナムの大都会ホーチミンシティにお住まいですから、田舎に行くと価格は以下より下がることも予想されます。
コンビニ
ミネラルウォーター(1.5L) 5,000VND(25円)
ジュース(1.5L) 10,000VND(50円)
ビール(1缶、ローカルブランド) 15,000VND(75円)
ビール(1缶、海外ブランド) 20,000VND(100円)
レストラン
現地人向けベトナム料理レストラン・屋台
30,000~50,000NND(150~250円)
観光客向けベトナム料理レストラン150,000~300,000VND(750~1,500円)
日本料理レストラン 150,000~300,000VND(750~1,500円)
ファーストフード – ハンバーガー 25,000VND(125円)
ファーストフード – ポテト(Sサイズ) 15,000VND(75円)
エステ・マッサージ
フットマッサージ店 150,000VND(750円)/60分
ローカルマッサージ店 指圧: 200,000VND(1,000円)/60分
日本語が通じる店 指圧: 400,000VND(2,000円)/60分
ホテル料金
ベトナムのホテルはまさにピンからキリまでという表現が的確です。以下に目安の料金を記載しますが、デラックスクラスとは世界的にも有名なインターコンチネンタル、シェラトン、グランドハイアット等の高級ホテルで最高級かつ快適なサービスが約束されています。
スタンダードクラス:3,000~5,000円
スーペリアクラス: 5,000~9,000円
デラックスクラス: 9,000円~
料金を見るとなんと!日本円で10,000円以下から!?そうなのです。ベトナムの物価は日本に比べ安いので、ホテルは格安で泊まることができます。
個人的に私がすすめるのは、デラックスクラスでの宿泊です。この料金で現地の最高級クラスに泊まれるのなら、あえてここで経費を切り詰めない方が良いのではという考え方です。
なぜならば、きちんと理由があり、ホテルのグレードを下げると水回りに問題が起こることが多いです。さらにいうとお湯の出が悪く温度が低いと、いくら温暖なベトナムと言えど、なかなか日本人には厳しいものがあります。
そんなもの拘らない!水シャワーOR水風呂上等!というあなたはドミトリーや民泊を利用すれば、1泊1,000円の宿泊料金も可能ですよ!
公共の乗物(タクシー、バス等)
URANOさんの「【2021年更新版】ベトナム ホーチミンの物価相場と1ヶ月の生活費は?」を引き続き参考にさせていただきました。
日本人にとっては、お手軽価格でありがたい限りですね。タクシーの初乗りは25~60円です。基本的にはタクシーをとんでもない田舎にいかない限りは、どこでも流しをつかまえられる印象です。
バイクタクシーを利用するというのも一つの選択肢です。配車アプリ「Grab」を利用すれば、ベトナム語が話せなくても目的地までたどり着けます。
タクシー(10kmあたり) 70,000~80,000VND(350~400円)
市バス 5,000~6,000VND(25~30円)
Grab(10kmあたり) 30,000~40,000VND(150~200円)
中距離・長距離バス 3,000円~
ベトナムでは鉄道が発達していないため、中距離以上の移動はバスや航空機を利用することとなります。EZ STAY Hanoiさんの「ベトナム・バスの種類&乗り方【路線バス/中距離バス/長距離バス/オープンツアーバス】」を参考にさせていただきます。
以下、料金を参考にしてください。ちなみにハノイ、フォンニャ、ニンビンはベトナム北部、ホイアン、フエは中部、ニャチャン、ホーチミンは南部です。
*USDの料金です。
ハノイーフエーホイアンーニャチャンーホーチミン 40USD
ハノイーフエーホイアン 24USD
ハノイーフォンニャーフエ 24USD
ハノイーフォンニャーフエーホイアン 28USD
ハノイーニンビンーフォンニャーフエ 24USD
ハノイーニンビンーフエ 22USD
電圧とコンセントのタイプ
ベトナムの電圧は110Vか220Vです。 日本の電圧(100V)と比較すると高電圧なので、日本の家電製品を使う場合は変圧器が必要になります。というのが一般的な説明です。
ベトナムだけではなくどこの国でも電圧に違いには注意しないといけないですが、今の時代、旅行に持っていくであろう電化製品類の充電アダプタ等は220Vに対応していることがほとんどです。(例えば、スマホ、カメラ、湯沸かし器、PC)
220Vでに対応していれば、その電化製品は世界中どこでも使うことができます。
それではコンセントのプラグのタイプを見てみましょう。ベトナムのコンセントプラグのタイプは一般的にAタイプ、Cタイプ、SEタイプです。
世界各国のプラグタイプは主に8つのタイプに分けられます。Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ、B3タイプ、BFタイプ、SEタイプ、Oタイプ、O2タイプです。
旅好きのあなたには是非、以下の万能型のプラグをおすすめします。組み替えることで8つのタイプ全てに対応させることができるため、これが1つあるとどこの国にいっても安心です。
また、私の経験上、ガイドブックの情報を鵜呑みにして指定されたタイプだけを準備し持って行くと、結構な頻度で使いえない場所があるというトラブルがあります。
これも、ベトナムだけではなくどの国でも状況は同じなので、万能型を準備しちゃいましょう!
インターネット、Wifi事情
ベトナムでは外資系資本がたくさん入っているおかげか、インターネット、Wifi事情はすごく良いです。よほどの田舎に行かない限りは北部から南部まで環境は良いと言えます。旅ネズミゆーとさんの「ベトナムのネット環境ってどうなの?超快適なフリーWifi事情をまとめたよ(2019年5月更新版)」で詳細に現地事情がまとめられています。
お仕事等の事情で常にインターネット環境がマストというあなたは念のため、WI-Fiを事前にレンタルしておくことをおすすめします。
治安について
ベトナムの治安について、わたしは正直なところ添乗員現役時代(2006年~2013年)に悪いと思ったことは一切ありません。また仕事柄、夜一人で街歩きをしなければならない時もありましたが、危険を感じた事はありませんでした。
私が注意していたのは、主に車輛(主にバイク)にひかれないようにすることでした。ベトナムの交通事情はカオスです。
首都のハノイや大都会ホーチミンシティでは通常車3車線の道路が平気で5車線になっていたり(バイク6車線やそれ以上)しますし、現地住民は基本的に交通ルールを無視なので、旅行者のあなたは街中を歩く際は常に注意する必要があります。
時代も変わりましたが、2021年現在、どうやらベトナムの交通事情は私が現地に行っていた時と大きく状況は変わっていないようです。
尚、ベトナムは比較的治安が良い国ということをお伝えしましたが、現地では殺人、強盗、テロ等の犯罪はほとんどありません。
しかしながら、スリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪は他の国と同様ありますので、くれぐれも注意して下さい。ハノイではオールドクォーター地区、ホーチミンでは7区と8区、5区のチョロンには十分に注意する必要があります。
海外旅行の基本的なセキュリティー対策!
とりあえず、海外旅行に際しての基本的な事故防護策を以下に記載します。海外旅行玄人のあなたには、あたりまえ!と思うかもしれませんが、是非見てみて!
畏れ多くも、私も玄人(海外旅行には約100回、そして訪問カ国は約60か国)です。基本的なことでも、もしかしたら、以外に私からあなたに伝えられることがあるかもしれません。
高額なものは身に着けない
海外旅行に行く際は、是非あなたの中で一番ダサく安い格好を7日間分を考え、準備してくだい。7日を越える分についてば現地で洗濯をしローテーションで着回します。
もちろん、バレェ、オペラ鑑賞等ある場合はドレスコードもありますから、例外にはなりますが、それでも、催し用の衣類も極力安いものにしてください!
これについては強くお伝えしたいところです。プロはあなたをお金持ちと判断した場合、翌日も翌々日もあなたを狙う可能性があります。
私の経験上、パッと見た時にお金がありそう(そのように見える雰囲気や格好)という方は、結構な確立でスリの被害にあっています。(添乗員として、そういう方がスリに合わないよう細心の注意を払います。過去に3回、スリを阻止してますが、ツアー中その方だけを監視していませんので防ぎきれません・・・)
持参するバッグについて(ハンドバッグ(トートバッグ)はNG)
スリに合わないよう、あなたのバッグを工夫しましょう。日中の観光で、ハンドバッグは是非やめましょう。ひったくりに私の荷物を持って行って!と言っているようなものです。
ショルダーバッグ
両手が開くことと、日中観光で使うであろうものがバッグを身に着けたまま取り出せるのが魅力です。また観光施設等の混雑時には荷物を自分の手前のポジションでキープできるので安心です。また、首からかけているのでひったくりにも強いです。
あなたも機会があれば海外添乗中の添乗員のバッグを見てみて下さい。すごく高確率でショルダーバッグを肩から下げているはずです。
なんと!この度、添乗員としては(むしろ全ての海外旅行者)にうれしいショルダーバッグを発見しました。
このバッグは、本当に添乗員のためにつくられたのかと思うほど添乗員向けで、この21cm x 30cm x 10cmのサイズは世界中のほぼ全ての美術館での持ち込み制限対象内です。また外側のジッパーを開封するとバッグのサイズが広がるため、B5の書類が入るサイズに変更することもできます。
そしてこのバッグは収容効果ば抜群で全部で10以上のポケットを備え付けられています。いろいろなものを常に常備する添乗員にはありがたいにつきます。
リュックサック
リュックサックの最大のメリットは身に着けているときの身体の負担軽減だと考えています。ショルダーバックと比べると両肩に均等に荷物の重さがかかる為長時間身に着けていても快適に旅を続けられることができます。
またショルダーバッグと同様に両手が開けられるのが良いです。しかしながら、どうしても自分の背中に基本的にはある荷物のため防御が甘くならざるを得ないこともあります。
混雑に際しては自分の正面に荷物が来るようにし両手で抱えるように持つ工夫が必要です。私は海外ではショルダー派で、国内の登山用で使う一般的なリュックサックしか利用していませんが、もし私が選ぶとしたらと仮定し以下を紹介しておきます。
オランダ製の「Boddy」シリーズです。外側からファスナーが見えないリアオープン構造のため他人(スリ)に開けられるリスクが大幅に減少します。必要以上に大きくもなく、機内への持ち込みも私の知る限りはどこも問題ないサイズにおさまっています。
そして海外旅行では大切なものは全て一つのバッグに入れないというのは基本中の基本です。お金についても財布を2つ用意するくらいの準備があっても良いです。私はショルダーバッグに加えて小さめのウェストポーチを身に着けお金等貴重品を分けて持っていました。
知らない人から話しかけられたら無視or 構わない
これが実は頻繁にあることで、知らない人から話しかけれられたら、まずは両手で荷物や貴重品を確認し、守りましょう。背中にしょっていたリュックサックがあれば一度下ろして自分の目の前でキープするが無難です。
もしくは相手が知らない人だった場合、おおよそはあなたにとってメリットのないことです。無視しましょう。
お金は分けて管理する
人前でお財布を広げないということは基本ですが、お金は分けて持っていた方が無難です。また、クレジットカードの暗証番号やその他情報についても念のため、紙に書くなどして控えておいて下さい。
万が一盗難にあった場合、メモがあれば早急に使用停止手続きがとれるため、あなたのカードが悪用されることを防げます。
お金の分け方として別々のお財布を用意し別々のバッグの中で保管するというのもいいですが、ネックポーチタイプのパスポーケケースでパスポートと一緒に管理するというのはいかがでしょうか。
首かけタイプのため、上着の中等、外から見えないように身に着けることができスキミング防止機能もついているためクレジットカードを入れて管理することもおすすめです。
尚、貴重品に関することとして、現地で同じホテル連泊でもセーフティボックスの中にパスポート、お金等を入れたまま外出しないようにしましょう。ホテルスタッフはあなたの部屋の金庫をあけることができます。(当然セキュリティー上、ある程度の役職者のみですが・・・)
海外旅行保険に加入しよう!
「海外旅行保険」には盗難や偶然の事故によって携行品が損害を受けたときの補償を受けることができるものがありますので、是非プランを確認の上加入しておきましょう。
携行品損害以外でも、現地での病気やケガの治療費や、他人のものを壊したときの賠償金などを補償してくれます。
私が添乗員時代よくお世話になった補償は、スーツケースの破損(航空会社の免責事項にあたる部分の破損で航空会社が補償しない場合)です。実はこれが頻繁にありました。スーツケースのキャスター部、本体の亀裂等、7年間で3度お世話になっています。
その他ベトナム事情
冷房について
ベトナムでは基本的に北部を除き年中外気温が高いです。ホテルやレストラン、バス等の車内ではお客様を涼しい環境の中でもてなすことがあたりまえです。
これが日本人にとって時として寒すぎるということになります。寒いからといって室内の温度を上げるということは、基本的にあなたのホテルの部屋以外は他のお客様の都合上難しいでしょう。
ベトナムでは薄手の服を重ね着、そして薄い上着の常備が基本となります。現地施設にクレームを入れるのでは気持ち的にも旅を楽しめなくなります。
そういう文化なのだと割り切ってあなた自身で対策しましょう!
トイレ事情
ホテル等の施設のグレードにもよりますが、基本は水洗の様式トイレが普及しています。しかしながら水の流れは悪いと思った方が良いでしょう。
便器の脇にシャワーヘッドがあり、用を足した後自分で洗えるというトイレもあります。また、水の勢いも弱いため現地ではトイレットペーパーはトイレに流すのではなく備え付けのごみ箱に捨てるようにしましょう。(最高級クラスのホテル、レストランは問題なく水で流すことができます。)
尚、ベトナムではトイレチップの習慣はありません。しかしながら観光地等ではチップを要求されることがあります。
その場合は、サービスのレベルに合わせて以下の目安を参考にしてください。
・必要不可欠なサービス・・・1万ドン〜2万ドン (約50円~100円)
・快適なサービス ・・・5万ドン〜10万ドン(約250円〜500円)
ベトナムのホテル事情
ベトナムのホテルはランクにもよりますが、基本的には洋室のウェスタンスタイルがスタンダードです。予約の際は、シングル、ツイン、ダブルを明確にしましょう。
海外では日本とは違い、2名で1室を予約するとダブルの部屋に案内されることが多くなります。希望のベットスタイルがある場合は事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、日本人的にはホテルの部屋にはバスタブが備えられていると考えるのは当然ですが、海外ではベトナムを含めこちらからリクエストしない限りシャワーのみの部屋に案内されるのが常識です。
バスタブにこだわるというあなたは、しっかりとホテルにリクエストしましょう。ただし、残念なことに、バスタブがある部屋に案内されたとしても、湯船の栓がない場合が多いです。
経験上、ホテルに依頼をかけても時間がかかるかホテルに備えていないという回答がくるため、そんなストレスに耐えるくらいなら、いっそのこと湯船の栓はないものだと考え自分で対策してしまいましょう。
方法は簡単です。薄手のビニール袋を日本から必要枚数用意して出発して下さい。現地ではビニールに少量の水orお湯を入れ袋を縛ります。それを湯船の排水溝の部分に被せるように置くだけです。これが栓の代りとなってくれますよ!
ビニール袋だと環境に良くないというあなたにはゴルフボールをご紹介します。添乗員の中にはゴルフボールを持参し栓の代りに使うことをすすめている人もいます。
ゴルフボールの利用は私もなるほどと思いました。おおよそほとんどのバスタブの栓代わりに使えることでしょう。
ベトナムの食事事情
【ベトナムの国民食、米の麺フォー】
ベトナム料理については日本でも人気のため、細かい説明は割愛しますが、私が感じる現地での注意事項を中心に記載します。
まずベトナム料理は中華料理、フランス料理の影響を受けているため、味は洗練されていて美味しいと感じる人が多いです。ベトナム料理について私が感じることを簡潔に解説します。
1. 主食は炒飯か白米(日本米と違いパサパサ)です。米の麺フォーは主に朝食でサービスされる印象、フランスの影響もあるのでパンもサービスされるが、個人的にすごく美味しいと思うパンは見つけられず
2. 基本的に中華系の調理スタイルがメインとなる料理が多い(油で炒めたもの)
3.味は日本人の口に合うと評判ですが、ベトナムならではの調味料等ヌックマム(魚醤)やパクチー、アニス(八角)に注意
4. 味付けはそれほど濃くなく食べやすい
5. 南国らしい果物の種類が豊富(ランブータン、ドラゴンフルーツ、スターフルーツ等)
6. ベトナムコーヒーは濃厚かつ独特の風味がある
7. お国柄ビールはかなり冷えていて美味しいことが多い
私個人としてはベトナム料理が大好きで、実際私が案内したお客様の多くが日本人の口に合うといい料理を召し上がっていました。
しかしながら、私が上記でまとめたように、調理法や調味料が理由として、料理によっては体が受けつけないという方がいるかもしれません。
そんなあなたは、インスタント食品等を念のため準備されるのが良いでしょう。参考までに私のおすすめを記載します。
本音はさとうのごはんを持参するのが一番いいと思っています。しかしながら、重いことや食べるまでに手間がかかるということを考えるとアルファ米がやはりいいのでしょう。
私は最初、アルファ米には期待せず何種類かを食べ比べてみましたが、料金と味を考えると私の中では安心米がベストです。普通に美味しいですし種類が豊富なため、海外旅行には最適だと考えてます。
そして、以下が私が考える海外に持参できる最強のインスタントみそ汁です。
そして、これが私のベスト白米のお供、海外旅行編です。
北海道自慢の日高昆布の風味とゴマとちりめんがごはんに完璧に会うのです。乾燥食品ですから軽いため、いつもスーツケースに入れています。
ホテルでの食事について
ベトナム旅行中、ホテルで朝食、夕食をとるという人も多いでしょう。ベトナムではホテルで提供される食事は基本的にビュッフェスタイルになります。
朝食は先に述べたようなベトナム料理(中華がルーツの野菜や肉の炒め物や揚げ物、炒飯、焼きそば、そしてベトナムらしいバナナの花のサラダ、南国フルーツ、そしてお米の麺フォー等)、アメリカンブレックファスト(卵、ベーコン、ソーセージ、サラダ)、洋風スープ、サラダ、フルーツ&デザートが提供されるでしょう。ホテルによっては日本食系(白米、漬物等)が提供される場合もあります。
夕食は上記ベトナム料理のボリュームがある系を中心に場所によっては、フランスやイタリア、日本料理等国際的な料理が提供されます。
料理の種類は豊富なため、ビュッフェスタイルになると食べられるものがないということは、おそらくないでしょう。
ベトナムの情報徹底ガイドまとめ
ベトナムの旅行準備について詳細にご紹介させていただきました。ベトナムの現地事情では気候や服装について、現地の物価、治安等について添乗員視点より便利なグッツ等の情報をシェアしています。
ホテル事情、食事事情については、実際にベトナムを訪ねようと検討しているあなたに対し、必要になるであろう情報ということを意識し書いています。
ベトナムについて理解を深めていただいていましたら幸いです。具体的な観光地については以下、私の過去の旅行記を参考にしてください。
添乗員ゆういちの添乗回記録
【ベトナム北部:世界遺産ハロン湾】
ベトナムは何度訪ねても面白い観光地です。ホテルも快適(ホテルは是非ハイグレードを選びたいところ)、食事も口に合う、治安も比較的良いです。
観光地についても、世界遺産ハロン湾に代表される自然の景勝地や、エネルギッシュなベトナムを感じることができる首都ハノイの混沌とした街並み、かつて日本人が暮らし現在もどこか日本らしい雰囲気を感じる中部の町ホイアン、かつての宮廷文化の名残りが現代にも残る古都フエ、南部の大都会ホーチミンシティ等見どころが豊富です。
旅の行程(2月添乗)
1日目:新千歳→ソウル→ハノイ(ハノイ泊)
2日目:ハノイ(ハノイ泊)
3日目:ハノイ→ハロン湾(ハロン湾泊)
4日目:ハロン湾→ハノイ~ダナン~ホイアン(ホイアン泊)
5日目:ホイアン(ホイアン泊)
6日目:ホイアン→フエ(フエ泊)
7日目:フエ→ホーチミンシティ(ホーチミンシティ泊)
8日目:ホーチミン→クチ→ホーチミンシティ(ホーチミンシティ泊)
9日目:ホーチミンシティ→ソウル→新千歳(機中泊)
1日目:新千歳~ソウル~ハノイ
午後、新千歳からソウル・インチョン(仁川)空港経由でハノイへ。到着後、ガイドと合流し市内のホテルにチェックイン。
(ハノイ:メリア・ハノイホテル泊)
2日目:ハノイ
午前、ハノイから専用バスで郊外のバチャン村へ行きました。上の写真は村に向かう途中の車窓からの景色です。首都のハノイは常に大渋滞ですが、一度脱出すると長閑な田園風景となります。
ハノイから約1時間かけてバチャン村へ到着しました。
バチャン村は陶器で有名な小さな村で、陶器のデザインは中国の景徳鎮の影響を受けていると言われています。写真のデザインをみて納得できるという方も多いでしょう。
バチャン村では陶器の絵付け体験をしました。体験の準備が整うまで職人さんの仕事を見せてもらうことに。
いざ体験です。
体験自体は小皿に染料で絵付けをするというもので約30分で終わりました。体験でつくったオリジナルのお皿は工房の釜で焼かれ、後日指定場所(ハノイORハノイ近郊)に届けてくれるシステムです。
お店の人と相談し、後日ツアー中に無事受け取るとることができました。
その後、バチャン村をガイドの案内で散策しバスでハノイに戻りました。練炭工場や水牛の荷車等、ベトナムの田舎らしい素朴な光景を楽しみました。
ハノイへ戻る途中レストランで昼食をとり、午後はハノイの市内観光です。
ベトナム建国の父として知られるホーチミンの霊廟近くでバスを降り霊廟を外観から見学し一柱寺へ。
ハノイのシンボル一柱寺です。このお寺はその名の通り、一つの柱で立っています。その姿がこじんまりと可愛らしい印象的でした。
ベトナムの歴史における李朝の第二代皇帝、李太宗がある日夢を見ます。蓮の上の観音様が手招きしている姿を見たと言うのです。そこから縁起が良い夢とされ、一柱寺はこのスタイルで建てられました。世界的に見ても珍しい形のお寺だと思います。
その後バスに乗り、ベトナム版聖剣伝説の舞台ホアンキエム湖へ。湖周辺は公園になっており徒歩で散策ができます。歩いて湖の小島に位置する玉山祠へ行きました。
玉山祠にある伝説の亀の剥製です。ガイドは本物と言っておりましたが・・・
バスに戻り移動となりました。さすが混沌としたハノイ。車間距離が1cmあれば良い方です。私は絶対運転できません。
1000年の歴史を誇る水上人形劇を見に行きます。劇場到着後、時間があったため近くの市場をガイドが案内してくれました。
ハノイ名物の水上人形劇です。人形達のコミカルな動きが昔のベトナムの伝承、一般市民の生活などを表現します。人形を動かすのはまさに職人技です。
人形劇見学後、市内レストランで夕食をとりホテルに戻りました。
(ハノイ泊)
3日目:ハノイ~ハロン湾
朝、ハノイを出発しバスで北へ3時間半、世界遺産ハロン湾へ移動しました。ハロン湾では有名な奇岩群を船上から、そして何か所かの下船観光も入れながら楽しみました。上の写真はスンソット島の鍾乳洞からの景色で、奇岩群と古来からの帆船が素晴らしいですね!
スンソット島ではたくさんのハロン湾で一番大きい鍾乳洞を見学しました。帰路の階段が多く大変でした。
ロシアの宇宙飛行士ティートップが降り立ったと言われるティートップ島に上陸。この後展望台に登りましたが、再びたくさんの階段が・・・
2か所の下船観光を楽しみ、その後のんびりとハロン湾クルーズです。ハロン湾クルーズでは帆船を貸切り1泊2日のクルーズを楽しみました。
様々な形の奇岩群を見ることができました。時間帯や角度によって様々な姿を見せる奇岩群をじっくり時間をかけての見学です。
(ハロン湾:バイトージャンク号泊)
4日目:ハロン湾~ハノイ~ダナン~ホイアン
夜明けのハロン湾です。さすがの絶景!少し霧がかった幻想的な景色、山水画の世界で海の桂林と呼ばれています。
朝方、船で水上生活をする人の船を訪ねました。天然の生け簀があり、中には魚、蟹、シャコがびっしりと!
その後お昼頃までのんびりとクルーズを楽しみ昼食後、下船。一路ハノイに戻ります。昼食では新鮮な蟹やシャコをいただきました。
ハノイの空港よりベトナム航空にて中部の都市ダナンへ。その後、陸路でホイアンへ移動しました。
ベトナム航空CAの制服です。ベトナムらしく民族衣装のアオザイが素敵でした。
ホイアン到着後、ホテルにてベトナム料理の夕食です。ベトナム名物生春巻きとバナナの花のサラダです。サラダにはヌックマム(魚醤)が和えられており、なんとも言えぬ香りと風味が、生春巻きもヌックマムが入った特性のタレにつけていただきます。
ベトナム旅行において、ヌックマムが好きか嫌いかは一つの大きなポイントになるかもしれません。もし好きであればベトナム料理を最初から最後まで美味しく食べれると思います。
ちなみ私は最初苦手でしたが、不思議と慣れていき今では抵抗なく美味しくいただけます。
(ホイアン:ホイアンホテル泊(おそらく現在のヒストリックホイアンホテル))
5日目:ホイアン~ミーソン遺跡~ホイアン
午前、一度ホイアンを後にし、世界遺産ミーソン遺跡へ向かいました。ホイアンからは車で1時間弱、草むらの中にたたずむ遺跡は入口で専用ジープに乗り換え深部へ移動となります。ミーソンは古代チャンパ王国時代の遺跡群で、建物に残るレリーフがが素晴らしいです。
ミーソン遺跡には大小様々な寺院が点在していました。ベトナム戦争の傷跡が残る貴重な遺跡です。遺跡は現在も調査中で、ミーソンの中でも保存状態の良い部分はごく一部しか残っていません。
見学後、ホイアンに戻り昼食にはホイアン名物「ホワイトローズ」をいただきました。豚ひき肉とエビのすり身を米粉の皮で包み蒸した、いわゆる蒸しワンタンで見た目が白いバラのように見えることからホワイト・ローズと呼ばれれています。
またホイアンには「カオ・ラウ」という名物麺料理もあります。これはかつて日本人が持ち込んだうどん文化の名残だと言われています。
ちなみにホワイトローズもカオラウもベトナム料理としては珍しくクセのない優しい味でした。
もちろん、私は大好きです!また食べたい。
午後、世界遺産ホイアン旧市街の散策となりました。
ホイアンの旧市街の散策です。シクロに(人力車)に乗り移動しました。ホイアンの旧市街は歩いて散策できる広さではありますが、ツアーでは夜のライトアップされたホイアンの散策も含まれていたため体力の温存する目的もありシクロを利用しました。
福建会館です。ホイアン旧市街には福建会館の他に中華会館・広東会館、明郷華先堂という代表的なお寺がありますが、いずれも航海の守護神である天后聖母が祀られています。天后聖母
海を渡ってベトナムへやってきた華僑にとって、天后聖母は欠かすことのできない神様なのでしょう。
当時若かった私には、最初識別できなかった蚊取り線香たち。お客様に「若いわねぇー」と言われたのを今でも覚えています。
日本人ゆかりの日本橋です。ホイアンはかつて日本が鎖国政策をとった際、日本に帰れなくなってしまった日本人が暮らした町なんです。
ホイアン旧市街の雰囲気が日本人にとって、不思議と落ち着くのは、かつての日本人移住者がルーツということを理解しました。建物の建築スタイルが日本、中国、ベトナムの折衷様式なのですね。
見学後、一度ホテルに戻り休憩です。その後、市内レストランにて夕食を食べ、夜再びホイアン旧市街の散策を楽しみました。
街のライトアップと提灯の明かりがとても幻想的でした。帰りは徒歩にてホテルに戻ります。。
(ホイアン泊)
6日目:ホイアン~フエ
朝、ホイアンを出発し古都フエへ向かいます。途中にハイヴァン峠をこえ、ランコ―ビーチにて休憩をとり、3時間30分の道のりを経てフエへ到着となりました。到着後、まずはカイディン帝廟へ。
カイディン帝廟は第12代皇帝カイディン帝の陵墓でフエの郊外に位置しています。写真のカイディン帝廟へはたくさんの階段を上りようやく到着です。
カイディン帝は、フランス統治下で擁立された皇帝ということで、フランスに対して融和的で、自身の陵墓にもフランスのバロック様式を取り入れるよう命じていました。
他の皇帝の陵墓と比べると規模こそ小さいもののユニークなスタイルでアジア各地から集めた美しい器や瓶等を材料として利用しています。良く見ると日本のビールの便も利用されていました。
見学後、地元レストランで昼食。
フエでの昼食は、他の地域に比べ(すみません、個人的な意見です)上品な印象を受けました。レストランがフエの王宮の裏にある民家レストランで、全てが美味しかった。
昼食後、王宮の見学を楽しみます。
繰り返しになりますが、フエは他の街と違い厳かな雰囲気が印象的です。王宮も広大で最短で見どころのみを周るルートでも2時間30分はかかるでしょう。
フエはまさに日本でいうところの京都や奈良の雰囲気です。当時の阮王朝時代のベトナムに想いを馳せることができました。
その後ドンバ市場へ。
ツアー中、首都ハノイでも市場の見学をしていましたが、フエのドンバ市場の方が規模も小さく(ちょうど良く)人混みもス来なかったため、お客様も安心してお買い物を楽しんでいたようです。
市場見学後、ティエンムー寺へ。
上の写真は慈仁塔(トゥニャン塔)と呼ばれ、3代ティエウチー帝が1845年に建てたものです。フエのシンボルとなっています。
ティエンムー寺は街のシンボルとして観光にも人気のお寺ですが、実はこのお寺を有名にしているのは負の歴史も関わっています。
ベトナムが南北に分かれていた内戦時代、フエは南ベトナム(民主主義)に属していました。当時のゴ・ディン・ジェム政権には、キリスト教徒が多く、仏教に対して弾圧的処置をとっていたと言います。
1963年6月11日、ティエンムー寺の僧侶ティック・クアン・ドックはその弾圧に抗議し、当時のサイゴン(現ホーチミンシティ)まで車でいき、アメリカ大使館前で自らガソリンをかぶり焼身供養を行ないました。
勢いを増す炎の中で僧侶は最後の時まで姿勢を崩さなかったと言われ、その様子は国際的にとてつもない衝撃を与えました。
そして、その後最悪なことに副大統領夫人であったマダム・ヌーは、これを「僧侶のBBQ」と揶揄し、国民から非難が高まり、後の軍事クーデターによってゴ・ディン・ジエムが殺害される一因となったと言われています。
上の写真の車は、ティック・クアン・ドック僧侶がサイゴンまで乗っていった車です。
ティエンムー寺見学後、お寺の川辺から船に乗りフォン川のボートクルーズを楽しみ、そのままホテル前の船着き場まで移動しました。
その後ホテルにチェックイン。夕食まで休憩です。
夜は、特別な催しでした。ツアーの参加者が全員当時の王族の衣装に身を包み宮廷料理を楽しみます。
まずはレストランへの入場前、王族の祖先の先導による行進からはじまります。(後で確認したところ、どうやら本当とのこと)王族の祖先以外にもレストランスタッフ達も全員宮廷衣装だったためレストラン場内はすごく特別な雰囲気でした。もちろん貸切です。、現地テレビ局の取材も入っていました。
全てがベトナム旧王朝時代を彷彿とさせ皆でタイムスリップを楽しみました。
素敵!
クジャクに見立てた生春巻きです。胴体のパイナップルは空洞で中にはロウソクの火が灯っています。
食事中、ずっと現地音楽家達による生演奏付きでした。素敵な夜を満喫することができました。
(フエ:フォン・ジャンホテル泊)
7日目:フエ~ホーチミンシティ
朝、フエを出発し、フエの空港へ。 フエから1時間弱でホーチミンシティへ移動しました。北部ハノイから中部ダナンへ移動したときも暑いと感じましたが、ホーチミンシティに到着後、まず感じたのが「さらに暑い!」でした。
まずはサイゴン大聖堂へ。外部からの記念撮影をしました。当時のフランス統治下が一目で理解できるホーチミンシティの名物観光地です。その後、教会の隣に位置する中央郵便局へ。
以下内部の様子です。
記念切手を購入に日本にお手紙を送っている人も多くいました。その後、市内で昼
食をとりホーチミンシティの中国人街、チョロン地区のティエンハウ廟を見学し、ホテルにチェックイン。
(ホーチミンシティ:ルネッサンス リバーサイドホテル サイゴン泊)
8日目:ホーチミンシティ~クチ~ホーチミンシティ
朝、ベトナム戦争で有名なクチへ。クチの地下トンネルを見学しました。ベトナム兵の地の利の活かした戦略を実感することができました。
午後はホーチミンシティに戻り自由行動。夕食はホテルにて。
(ホーチミンシティ泊)
9日目:ホーチミンシティ~(機中泊)~ソウル~新千歳
深夜ベトナムを出国、大韓航空(KE便)にて出発しました。朝方、ソウルに到着、ソウルにて乗り継ぎ新千歳へ帰着。